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アジア発の磁器の歴史

  アジアが世界に誇る磁器の歴史

 磁器はアジアが発祥の地。陶器は世界各国で古くから作られていましたが、磁器がヨーロッパに伝わったのは17世紀にオランダの東インド会社が中国・景徳鎮から持ち込んだのが始まりで、当時は貴族の間で流行した高級品でした。中国は磁器の製法が外部に漏れないよう厳重な管理下におき、磁器職人は家族との交流も断たれ、生涯限られた世界で過ごしたと言われています。
 そのような門外不出の製法で作られていた磁器は、ヨーロッパでは製造工程がわからず「チャイナ」もしくは『骨のように硬い』 事から「ボーンチャイナ」と呼ばれ、ヨーロッパの陶器職人は実際に動物の骨を砕いて陶土に混ぜるなど、何とか「チャイナ」を作ろうとあれこれ試行錯誤を繰り返しました。磁器はまるで中国から来る宝石のように珍重されていたのです。
 17世紀後半、中国の貿易禁止政策により景徳鎮からの輸出がストップ。代わりに東インド会社が目を付けたのが日本の有田焼(伊万里)です。薄くて硬い真っ白な地肌と色鮮やかな絵付けは、大変もてはやされました。「アジア雑貨のブーム」が欧州で巻き起こっていたのかもしれませんね。ヨーロッパの美術館の東洋美術コレクションに、有田焼が数多く所蔵されているのは、そのような理由からなんです。現在ではヨーロッパでも磁器が幅広く生産されています。
 一方日本の陶器の技術も海を渡りました。ベトナムに陶器の作り方を広めたのは日本人。その影響でベトナム陶器のデザインは日本の陶器に似ている物が多く、和食のテーブルでも大活躍です。
 ちなみに欧米で磁器を「チャイナ」とも言いますが、漆器のことを「ジャパン」と言います。どちらもアジアが誇る工芸品ですね。
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