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布の色落ちと色止め

 布の色落ち・色止めについて

 ベッドカバーやランチョンマットなど、アジアンインテリアの品々にはいろいろな布製品がありますよね。これらの物には、お洗濯や摩擦によって色落ちや色移りをする物が少なくありません。
 先進国で作られている繊維製品は、染色後に余分な染料を洗い落として、色止めをする事がほとんどです。日本の友禅流しは、大量の水で余分な染料等を洗い流すのですが、アジアン雑貨のファブリックは、染めた後の水洗いをしない物や、不十分な物が多くあります。砂漠地域で水が貴重だったり、川の水が澄んでいない土地柄だったり、大量のきれいな水で洗い流す事が困難な気候風土により、余分な染料を洗い流す風習が無いためかもしれません。そのような事からか、アジアの布は、お洗濯で色合いが大きく変わる事がよくあります。
 もしご自宅で、先進国のような染色工程の続きをするのなら、下の2つの工程をしてみてください。
 まず、浴槽にたっぷりと水を張り、布を泳がすように表面の染料を洗い流します。こすり洗いはしないでください。そのあと素早く脱水と乾燥。この場合も多少の色移りはありますが、洗濯機で洗うよりも色移りは少なくて済みます。(日本の染色業者さんの多くは、細長いプールのような水槽で、水を流しながら余分な染料を落とします。)
 そして更に完璧を求めるなら、染料店や手芸店などで売られいるフィックス剤(色止め剤、染料固着剤とも呼ばれます)で仕上げ。これにより、その後の色落ちや色移りが少なくなります。フィックス剤は、染料の種類や繊維の素材によっては効果が出ない物もありますので、販売店に相談してみてください。
 新品の時の状態を長く保って愛用するのも、もちろん布を楽しむポイントの一つですが、使っていくうちに変わる色合いや風合いを楽しむのも、アジアの布を楽しむポイントの一つかもしれません。
このページの内容は、当店の店長が武蔵野美術大学で受けた講義や実習を元に、新たに得た情報をブレンドして作成したオリジナルです。文章等の無断転載はご遠慮ください。